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腹腔鏡下潜在精巣(陰睾)摘出術


潜在精巣とは

通常は生後雄の睾丸は陰嚢内に降りてきますが、おなかの中や鼠径部の皮下にとどまることがあります。これを潜在精巣あるいは陰睾といいます。

潜在精巣は正常な精巣に比べて腫瘍化するリスクが16〜23倍高いといわれています。
腹腔鏡を使用することで小さな切開創で腹腔内の睾丸を摘出することができます。

また潜在精巣の睾丸は未発達で小さいことが多く、鼠径部にあってもわかりにくいことがありますがどこに睾丸があるか小さな傷で確認することができます。2~3ヵ所の小さい傷で手術をおこなうことができるため痛みも少なく回復が早いです。

潜在精巣を鉗子でつかんでいるところです

手順

診察時に超音波検査にて睾丸を確認します。

手術のながれ

①  毛刈りをして消毒します

②  臍の下にカメラポートとして3~5mmのトロッカーを入れます。
③  おなかの中を確認して精巣を探します。

④ カメラで見ながら、精巣がある側の腹部の真上にトロッカーを設置します。
⑤  真上に開けた穴から鉗子にて精巣をつかんで体の外へ引っ張り出し、血管および精管を糸による結紮あるいはシーリングデバイスにより処理します。断端は体の中へ戻します。

⑥ 出血などが無いかもう一度おなかの中を確認して、おなかの筋肉、皮下組織、皮膚を縫合して終了します。