腹腔鏡手術

腹腔鏡担当 院長 舘澤 仁
腹腔鏡手術とは

今まではおなかを大きく開けないとできなかった手術を3~10mmの小さな傷数か所のみでおこなうことができます。

トロッカーという筒状の器具を設置し、そこを通して2.7、5mmの小さな内視鏡や鉗子を入れてモニターを通して大きく、鮮明に拡大されたおなかのなかをのぞきながらおこなう手術です。

アドバイザー

当院では腹腔鏡のアドバイザーとして獣医師の江原郁也先生に就任いただいております。
江原郁也先生について

腹腔鏡手術のいいところは?

  • 傷が小さい
    傷を気にせず、わずらわしいエリザベスカラーを必要としないことが多いです。

  • 痛みが少ない
    傷が小さいため、痛みが少なく回復までの時間が短いです。

  • 大きく傷を開けないため臓器の湿潤環境が保たれる
    手術後胃腸の回復が早く、ごはんを早く開始できます。また術後の癒着も起こしにくくなります。

  • 手術部位が拡大されて鮮明にみることができる
    繊細な手術をおこなうことができます。

腹腔鏡手術ではどんな手術がおこなわれますか?

  • 卵巣子宮摘出術(不妊手術)
  • 膀胱結石摘出術
  • 予防的胃腹壁固定術
  • 潜在精巣(陰睾)摘出術

また腹腔内臓器の観察や検査も可能です

  • 肝臓、腎臓、腸、膵臓などの臓器の観察や生検

●腹腔鏡手術の実例はこちら

卵巣子宮摘出術(不妊手術)

木俣動物病院では動物にやさしい、痛みの少ない「腹腔鏡による卵巣子宮摘出術」をおこなっています。
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腹腔鏡下生検

「腹腔鏡下補助腸生検」と「腹腔鏡下肝生検」についてご説明いたします。

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膀胱結石摘出術

今まで開腹にて手術をおこなっていた膀胱結石の摘出も腹腔鏡を使用することで小さな傷でおこなうことができます。
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予防的胃腹壁固定術

大型犬種に対して胃拡張胃捻転症候群(GDV)に進行する胃捻転を予防するために予防的におこなわれる手術です。
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腹腔鏡下潜在精巣(陰睾)摘出術

潜在精巣は正常な精巣に比べて腫瘍化するリスクが16〜23倍高いといわれています。腹腔鏡を使用することで小さな切開創で腹腔内の睾丸を摘出することができます。
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アドバイザー
当院では症例に応じて腹腔鏡のスペシャリストである江原先生を招き、最新医療の更なる技術向上を目指しております。
獣医師 江原 郁也(えはら いくや)先生
役職
  • ルカ動物医療センター(大阪) 院長
  • Veterinary Endoscopy Society(VES)Global Contacts
    獣医内視鏡学会(米国) グローバルコンタクト
  • 日本獣医内視鏡外科研究会(JSVES) 副会長
  • 技術審査制度委員会 委員長
  • 日本動物病院協会 認定医部会長
認定 日本動物病院協会 外科認定医、内科認定医
所属 公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)、 日本大学生物資源学部 獣医学科外科学研究室 研究員、金平内視鏡外科研究所(ELK)、クリティカルアドバイザー

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