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ノミ・マダニ予防



◆ ノミダニ予防は一年を通して ◆

ノミやマダニは痒みや皮膚炎の原因となるだけでなく、動物と人に恐ろしい感染症を運んでくる可能性があります。
またこれらの生物は冬場にも生息しており、特にマダニは秋にも活動が活発になります。

大事なワンちゃんネコちゃんだけでなく私たち人間も病気に感染する可能性があります。
一年を通してノミダニ予防をしていきましょう。

予防薬は、スポットタイプや経口タイプがあり、従来通り月1回投薬のものや3か月に1回の投薬のものなどがあります。
当院で処方しているお薬の詳細については受診の際にお問い合わせください。

ノミについて

特徴 成虫になり卵を産む栄養をつけるため哺乳類に寄生して血液を吸います。
幼虫は血を吸うことはありません。
気温13度以上になると活発に。
メスは一日で最大50個の卵を産みます。
家屋への浸入経路 ・人間が外からノミを持ち帰る
・一緒に飼っている犬がノミを持ち帰る
・ノミを持った野良猫が庭に入ってくる   など…
家屋内でノミがよくいるのは? ・家具の下などの暗く湿ったところ
・ソファーやベッドの上など
・カーペットの上
・ペットの寝床周辺
・部屋の四隅       など…

ノミによる病気

病名 どんな病気? 症状
ノミアレルギー性皮膚炎 ノミの唾液に含まれる成分に対してアレルギー反応を起こし、咬まれた箇所以外の皮膚にもかゆみや炎症がみられる病気です。
かゆみによって体をかきむしってしまうことで傷口に細菌が入り込み、二次感染を引き起こす場合もあります。
犬 猫:背中~腰にかけての激しい痒み、炎症、脱毛など
人:激しい痒み、炎症
瓜実条虫 ノミが媒介する犬や猫で代表的な寄生虫。
動物が毛繕いなどをした際にノミを口から取り込むことで、瓜実条虫が小腸に寄生します。
この病原体を持ったノミを指でつぶしてしまうと中にいる寄生虫が出てきてしまうため、つぶさずに洗剤などを溶かした容器に入れて処理しましょう。
犬 猫 : 下痢、嘔吐、肛門周辺の痒みなど
人 : ほとんどが無症状ですが、稀に小児に下痢や腹痛などの症状が見られることがあります。
ノミ刺咬症 ノミに咬まれた刺激と、唾液に含まれる成分に対するアレルギー反応により、強い痒みを生じる病気です。
皮膚には紅斑や丘斑ができ、その中心には刺咬による出血斑がみられます。
患部を掻き壊してしまうと傷口から細菌が入り込み、二次感染を引き起こす場合もあります。
犬 猫 : 痒み、丘疹など
人 : 痒み、水ぶくれなど
猫ひっかき病 ノミを介してバルトネラ菌に感染した猫によるひっかき傷や噛み傷などから感染する病気です。
バルトネラ菌は猫にとっては常在菌
なので感染しても無害ですが、人の場合数日~数ケ月の潜伏期間ののち発熱やリンパ節の腫れなどを引き起こします。
発熱、疼痛、リンパ節の腫脹など

ノミがついた時の対策

  • お薬での駆除
  • ノミの対策で最もポピュラーなのがお薬です。
    繁殖力の高いノミはお薬を処方することで繁殖サイクルを断ち、繁殖をストップさせましょう。

  • シャンプーでの駆除
  • ノミ取りシャンプーはノミを仮死状態にさせるため、殺虫効果はありません。
    動かなくなったノミはノミ取り櫛などで集めて駆除しましょう。

ノミの見つけ方

動物の体表に黒い粒を見つけたら、それはノミのフンかもしれません。
この黒い粒を濡れたティッシュの上に置き、赤く血液がにじんだようになってきたらノミのフンです。

ノミは大変小さく、その上すばやく動き回っているため見つけようとしてもなかなかうまくいきません。
しかし、ノミの痕跡であるフンは簡単に探すことができます。

フンを見つけることでノミが寄生しているかどうかわかります。

ダニについて

特徴 山や森、公園や河川敷の草むらに潜んでいます。
マダニ独特の感覚器官で動物の体温やニオイ、振動、二酸化炭素などを感知して寄生のチャンスをうかがっています。

マダニは成長する為の栄養すべてを哺乳類の血液から摂取します。
このため幼虫も吸血します。

春から夏にかけて、活動が活発になります。
また、秋から冬にかけては卵からふ化した幼ダニや若ダニが多く発生します。
年間を通してマダニ対策をしましょう。

マダニによる病気

病名 どんな病気? 症状
犬バベシア症 マダニによって媒介されたバベシア原虫が赤血球を破壊し、貧血などを引き起こす病気です。 食欲低下、発熱、血色素尿(茶色~褐色の尿)、黄疸(おうだん)など
重篤の場合は重度の貧血、黄疸および多臓器不全が起こり、死に至る場合もあります。
重症熱性血小板減少症(SFTS) SFTSウイルスを持ったマダニに吸血されることで感染する病気です。
2009年に初めて中国で報告され、日本では2013年に国内で初めて人の死亡例が報告されました。
犬 猫:一般的に無症状ですが、まれに発熱や食欲消失、白血球減少症、血小板減少などがみられます。
人:発熱、倦怠感、食欲低下、消化器症状、リンパ節腫脹、出血(血小板減少)など
ライム病 マダニによって媒介されるボレリア菌が引き起こす病気です。
マダニが吸血した際に感染します。
日本では北海道や長野県での感染例が数多く報告されています。
犬 猫:まれに元気消失、食欲不振、跛行、発熱が見られます。
人:刺咬部を中心とした特徴的な遊走性紅斑(徐々に広がる紅斑)、発熱、リンパ節腫脹、関節痛、慢性萎縮性肢端皮膚炎や慢性関節炎など
日本紅斑熱 1984年に徳島県で初めて確認された病気です。主に関東よりも西の地域に見られます。
動物や人間の細胞内で増殖する細菌、リケッチアの一種である紅斑熱群リケッチアによって引き起こされます。
人:39~40度の高熱、頭痛、寒気、倦怠感、発疹(紅斑)など
猫ヘモプラズマ ヘモプラズマがどのようにして猫に感染するのかは、まだはっきりとはわかっていません。しかし主には、ダニによる吸血が感染源と言われています。
また、猫同士のけんかなどでヘモプラズマを体内に持っていた猫に咬まれたことによる感染や、ヘモプラズマに感染している母猫から胎盤を通して感染する母子感染も確認されています。
貧血、発熱、元気消失
ダニ麻痺症 吸血する際に体内に入ったマダニのだ液によって筋肉が麻痺してしまう病気です。
唾液腺から強力な神経毒を出すダニの多くはアメリカやオーストラリアに生息しています。
フラフラ歩く、後脚の脱力、顔面筋の弛緩、呼吸筋麻痺、発声障害、瞳孔散大など

マダニがついたときの対策

  • お薬での駆除
  • マダニ対策で最もポピュラーなのがマダニ駆除薬です。
    主に経口タイプとスポットタイプの2種類があります。


※無理に引っ張らないでください!!※
マダニは皮膚に頭部を食い込ませて咬みついているため、無理に引っ張ると頭部だけが動物の体内に残ってしまいます。
また、マダニは体内にウイルスや細菌を持っているため、潰れてしまうと犬や人に感染症などの悪影響を及ぼす恐れがあります。

マダニの寄生を見つけたら、動物病院を受診してください。

マダニが寄生しやすい部位

マダニは耳の裏や目の周りなど、比較的毛の薄い場所を好んで寄生します。
ワンちゃんは散歩から帰った後などにマダニがくっついていないか、日々ブラッシングなどでケアをしながら注意して見てあげましょう。

◆頭・顔・耳・耳の中・目のまわり・鼻のまわり・胸部・お尻まわり・内また など…